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暑苦しい満員電車に慣れた頃かな?
いつものように目を閉じて、
息を殺して潰されていたの。
電車の停車する時に、
ぎゅーっと潰されるのだけど、
ある時、男の人の声が聞こえたの。
ぎゅーってなる、あの瞬間だけ。
最初は「あ」で、その次は「い」
だから、
次は何が聞こえるのかな?って
ドキドキしながら、声を待ったの。
「た」「か」「た」?
つなげてみると「あいたかった」
一体、誰に?
声に聞き覚えもなかったし、
私東京に出てきたばかりで、
知り合いなんて、いる訳もない。
謎のまま、また次の朝も
同じ電車の同じ車両で潰された。
またあの声が。
今朝は真後ろで呟いてくる。
耳元からは生臭い吐息。
バッ!と振り返ると、
そこには虚ろな目のおじさんが、
はぁはぁしながら密着していた。
「あいたかた…」
私、ハッと気がついたの!
昨日も今日も、
肩出しシースルーを着ていたの!
いつものように目を閉じて、
息を殺して潰されていたの。
電車の停車する時に、
ぎゅーっと潰されるのだけど、
ある時、男の人の声が聞こえたの。
ぎゅーってなる、あの瞬間だけ。
最初は「あ」で、その次は「い」
だから、
次は何が聞こえるのかな?って
ドキドキしながら、声を待ったの。
「た」「か」「た」?
つなげてみると「あいたかった」
一体、誰に?
声に聞き覚えもなかったし、
私東京に出てきたばかりで、
知り合いなんて、いる訳もない。
謎のまま、また次の朝も
同じ電車の同じ車両で潰された。
またあの声が。
今朝は真後ろで呟いてくる。
耳元からは生臭い吐息。
バッ!と振り返ると、
そこには虚ろな目のおじさんが、
はぁはぁしながら密着していた。
「あいたかた…」
私、ハッと気がついたの!
昨日も今日も、
肩出しシースルーを着ていたの!
ホラー
公開:18/08/08 18:19
更新:18/08/09 00:22
更新:18/08/09 00:22
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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