光の海
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盆休みを利用して十数年振りに田舎に帰ることに
彼女を両親に紹介する為である
山の中にある小さな村の出身で、何となく恥ずかしいのであまり実家の話しはしなかったけれど
挨拶がしたいと言うのもそうだが
どうしても私が生まれ育った場所が見たいのと、海の近くで育った彼女は山の暮らしに興味があるらしい
汽車を降りると辺りは薄暗く、迎えに来るはずの父が来ていないし
携帯はやはり未だ圏外
歩けば三十分は掛かる家まで彼女は歩くと言うので仕方なく歩き始める
途中ですれ違わないかと真っ直ぐな道だが目を凝らして歩いていると隣で彼女が呟いた
『綺麗、夏の海みたい』
ふと彼女につられて見上げると
そこには星が空一面に光の海のように広がっていた
彼女を両親に紹介する為である
山の中にある小さな村の出身で、何となく恥ずかしいのであまり実家の話しはしなかったけれど
挨拶がしたいと言うのもそうだが
どうしても私が生まれ育った場所が見たいのと、海の近くで育った彼女は山の暮らしに興味があるらしい
汽車を降りると辺りは薄暗く、迎えに来るはずの父が来ていないし
携帯はやはり未だ圏外
歩けば三十分は掛かる家まで彼女は歩くと言うので仕方なく歩き始める
途中ですれ違わないかと真っ直ぐな道だが目を凝らして歩いていると隣で彼女が呟いた
『綺麗、夏の海みたい』
ふと彼女につられて見上げると
そこには星が空一面に光の海のように広がっていた
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公開:18/04/25 14:45
プチコン2海で『帰海』が優秀作に選出されました
また選んで頂ける様に精進中
生粋の秦佐和子さん推しです
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