『4月の雪』

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4月の雪空が雪片とともに一葉の葉書を運んできた。


マサヒロ君
こんな形でお別れになるの、ごめんなさい。
あなたが嫌いになったとかじゃないの。理由はただ、春が来てしまったから。
ねえ、恋って本当に落ちる物なのね。
たとえ別れが予定されていると分かっていても好きになってしまう。
貴方に対してがそうだった。
貴方を好きになって私は幸せだった。貴方に愛されて幸せだった。
貴方の温かさで溶けてしまいそうになるくらい。
たったひと季節だったけれど。
来年来る私は、もう別の新しい私。
でももう一度あなたと恋に落ちられるよう願っています。
ありがとう
さようなら

貴方に愛された雪女より
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公開:18/04/08 16:14

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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