『素数エレベータ』

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昼イチで山本部長にミーティングルームをとってくれと言われたとき嫌な予感がした。
きっと昨日のミスのことでの叱責だろうが、何か怪しい。
何せ、部長は影で私達女性社員からセクハラ大魔王の称号を授与されているのだ。二人きりのミーティングルームで何もないわけはない。
舐めるような視線だけならともかくあんなことやこんなこともされるかも...
ところで、社屋が200階の高層ビルである我が社のエレベータは通称素数エレベータといい素数の階しか止まらない。
私はこれを利用して部長に先制攻撃を掛けることにした。
具体的には120階のミーティングルームを予約したのだ。エレベータが止まるのは113階か127階。どちらにしても7階分階段を使わなければならない。
若い私ならともかく、腹回りにお肉の余剰している部長には辛かろう。
きっと、ミーティングルームにつく頃には叱る気力もなくなってるはずね。
その他
公開:18/06/18 19:52

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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