第二ボタンの隣をもらうの私

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きっと、永遠だって思ってたのに、その日は来てしまっていた。3月9日に卒業式なんて現実ではなくて、私たちの高校の卒業式は3月1日だった。
中学の3年間があっという間だったから、多分、きっと、高校の3年間もあっという間だって思っていた。でも、先輩との時間はそのあっという間よりあっという間で、本当に、一瞬だった。と思う。
私の高校は後輩が先輩たちの胸元に花をつける
先輩には彼女がいて、話したこともない私なんか、きっと、多分、絶対先輩の第二ボタンは貰えない。そんな事分かってたから諦めなんてついていた。
でもね、だからね、先輩の胸元に花をつけるのくらいは私がするの。先輩の第二ボタンは貰えないけど、先輩の第二ボタンの隣は私が貰うんだ。
好きでしたなんて言えないけど、めいいっぱい心を込めて先輩に花を贈るんだ。なんて思って、私は、今、家を出た、3月1日の朝は、まだ、桜なんて全然咲いてなんかなかった。
青春
公開:18/02/10 00:58
更新:18/02/13 06:03
#叙情的に

リョウスケ( 東京 )

1997

例えば、もしも、きっとが好き
全ては振り返ればの話で、
振り返った時それは時間ではなくて瞬間

声に出して読んでほしいです。


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