花瓶が無いからって理由を付けて

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「バイトでお客さんに貰ったんだ」って彼女が花束を僕の家に持って、帰って、きた。
僕は花の名前なんて知らないからなんの花を貰った分からなかったけど、「綺麗だね」なんて言いながら、彼女にキスをした。
花瓶なんてある家じゃなかったから、プラスチック製のコップに水を入れて部屋に置いた
「なんかそのお客さんも誰か忘れちゃったけど、貰った花なんだって」
ニコニコしながら彼女は僕に言った。
僕は、少し、ヤキモチを妬いていた。
僕は、花なんてあげれないし、サプライズなんてできない。
だから、花なんて嫌いだったし、プレゼントも嫌いだった。
でも、それでも、そんな事ができる男の人に憧れはあった、憧れてるだけだったけど。
でも、それでも、僕は彼女が嬉しそうに貰ってきた、花、を大切に世話をしていた。
僕はそれくらいしかできなかった。

いくつか日も経って、君とも別れて、花も枯れて、いた。
季節は秋も終わる頃だった
恋愛
公開:18/02/09 22:46
更新:18/02/11 07:18
#叙情的に

リョウスケ( 東京 )

1997

例えば、もしも、きっとが好き
全ては振り返ればの話で、
振り返った時それは時間ではなくて瞬間

声に出して読んでほしいです。


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