『天狗の羽団扇』

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「先輩、不名誉っスよ、不名誉!」
「何が不名誉なんだよお前は。大天狗様が新調する羽団扇に羽根を献上する11人に選ばれたんだよ、俺たちは。しかも格の高い11枚目と10枚目。これは名誉じゃないか」
「先輩はなんでそんなにのんきなんスか!俺たちはもう烏天狗なんスよ!羽団扇の羽は格下の木の葉天狗からとるのが通例じゃないっスか」
「ううむ、そういえばそうだな」
「それに、木の葉天狗なんて他にも山ほどいるじゃないっスか」
「お前素行悪いからなぁ、まだ木の葉天狗だと思われてんじゃないのか」
「先輩、その言葉そのまま自分にも返ってきてるっスよ」
「うぐぐ。じゃあ、大天狗様に直接聞いてみようじゃないか」
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「大天狗様、どうして羽団扇の11枚目と10枚目だけ俺ら烏天狗からお選びになったのですか?」
「それか?10と11じゃからな、位が上がっとる」
その他
公開:18/04/01 11:55
更新:18/04/08 22:24
百鬼夜行シリーズ 妖怪

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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