有線から流れる馴染みのない曲たちは

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ただ、ひたすらに、有線から流れる馴染みの無い音楽を聴いていた、午前1時の居酒屋。
テーブルには生ビールと焼き鳥の盛り合わせ。
1人なのにいつもの癖で焼き鳥から串を外していた。それにすぐに気がついて「あ」と思っていた。
二年前までは、そのまま串にかじりついて食べるのが好きだった。焼き鳥はそう食べるべきだと思っていたのに、今では無意識にばらして食べてるんだ、なんて思いながら、ばらしたもも(塩)を1つ食べてビールを飲む。
こんなにも簡単に僕の癖は君1人に変えられてしまうのか。こんなにも簡単に人は変われるのか。なんてただの焼き鳥の食べ方1つの事で大袈裟に考えていた。

スマホを見る。
通知は来ていなかった。

ビールを飲んで少し酔っ払っているのに有線の音が、店員さんの声が、他のお客さんの笑い声が鮮明に聞こえる。

1人はもっと静かだと思っていたけど君のいない世界はとても広くて孤独で賑やかだった。
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公開:18/03/20 06:34
更新:18/03/23 18:38

リョウスケ( 東京 )

1997年生まれの21歳です。東京
演劇やってます。作・演出です
例えば、もしも、きっとが好き
全ては振り返ればの話で、
振り返った時それは時間ではなくて瞬間

声に出して読んでほしいです。

@VagaWorld1031
↑Twitterです

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