『鉄砲玉』
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「いいか、お前ぇは鉄砲だ。ただ目一杯アクセルを踏むだけでいい。激龍会の組事務所はここから一直線だ」
アニキが言う。俺はガタガタ震えながら何度も頷く。
これに成功すれば、アニキの株は上がる。俺にも子分が付く。
だが、分かってはいても怖いものは怖い。
「行け、男になってこい!」
俺はぎゅっと目を閉じアクセルを踏み込んだ。
加速、加速、加速。
ドーーン。
体が投げ出されるかのような衝撃。シートベルトが食い込む。
俺は恐る恐る目を開けた。
組事務所の手前ギリギリ数センチで車は止まっていた。
俺、死んでない。
その時、ダッシュボードから合成音声が。
"衝突の危険を察知。自動ブレーキを作動させました"
アニキが言う。俺はガタガタ震えながら何度も頷く。
これに成功すれば、アニキの株は上がる。俺にも子分が付く。
だが、分かってはいても怖いものは怖い。
「行け、男になってこい!」
俺はぎゅっと目を閉じアクセルを踏み込んだ。
加速、加速、加速。
ドーーン。
体が投げ出されるかのような衝撃。シートベルトが食い込む。
俺は恐る恐る目を開けた。
組事務所の手前ギリギリ数センチで車は止まっていた。
俺、死んでない。
その時、ダッシュボードから合成音声が。
"衝突の危険を察知。自動ブレーキを作動させました"
その他
公開:18/03/14 19:17
短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー
目にも止まらぬ遅筆を見よ!
twitterアカウント:hyoro4779
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