『料理AI”おふくろの味”』
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タカヒロが友人に語った惚気話
「ミキがお見合いの席に手料理を持ってきたときは正気を疑ったね。昔話じゃないんだから。料理ってのは”おふくろの味”のレシピで作るものだろう?
各家庭の料理AI”おふくろの味”に代々蓄積され更新されてきた所謂家庭の味。例えるなら鰻屋の秘伝のタレみたいなものさ。
それが、家族の舌を決める。他の家のレシピはどうしたって不味く感じるものさ。嫁に入ったらまず舌を慣らせとまで言われるからな。
で、俺は恐る恐る彼女の手料理を食べたよ。そしたら驚いた。完全に家の味だったんだ。フィーリングが合うとかそういうのを通り越した運命を感じたね。この人と一緒になるしかないって」
ミキの独白
「男をつかむには胃袋をつかめ。まったく、古い本にはいいことが書いてあるわ。まさか一発KOとはね。
クラッカーに金を積んで彼の家のレシピを盗んでもらった甲斐があったわ。
ふふふ、ちょろいものね」
「ミキがお見合いの席に手料理を持ってきたときは正気を疑ったね。昔話じゃないんだから。料理ってのは”おふくろの味”のレシピで作るものだろう?
各家庭の料理AI”おふくろの味”に代々蓄積され更新されてきた所謂家庭の味。例えるなら鰻屋の秘伝のタレみたいなものさ。
それが、家族の舌を決める。他の家のレシピはどうしたって不味く感じるものさ。嫁に入ったらまず舌を慣らせとまで言われるからな。
で、俺は恐る恐る彼女の手料理を食べたよ。そしたら驚いた。完全に家の味だったんだ。フィーリングが合うとかそういうのを通り越した運命を感じたね。この人と一緒になるしかないって」
ミキの独白
「男をつかむには胃袋をつかめ。まったく、古い本にはいいことが書いてあるわ。まさか一発KOとはね。
クラッカーに金を積んで彼の家のレシピを盗んでもらった甲斐があったわ。
ふふふ、ちょろいものね」
SF
公開:18/03/11 16:01
短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー
目にも止まらぬ遅筆を見よ!
twitterアカウント:hyoro4779
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