『求人』

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役人募集の張り紙を見て、面接に行ってみると、王妃自らが面接官だった。
殷の国、紂王の后、妲己。
巷では彼女は、実は九つの尾を持つ狐の妖怪で裏で王を操っているのだと噂されている。
実に怪しい。いやしかし、今はそれよりも食い扶持だ。
私は坦々と質問に答えていった。

翌日、採用通知が送られてきた。なんと今日から働きに来いと言う。
何と言う急な話だ。それほどまでに人が足りないとでも言うのだろうか。
そこでふと、妲己が採用担当であったことを思い出した。
なるほど、急募の狐か。
その他
公開:18/02/25 14:08

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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