1
3

 リーン、リーン、リーン。

 どこかで鈴虫が鳴いている。

 リーン、リーン、リーン。

 捕まえに行こうと、父さんが言った。手に小さなガラスの玉を持っていた。
 
 リーン、リーン、リーン。

 ガラス玉で捕まえた鈴虫。見るとなかにその姿はなかった。ただ、透明だった玉にはいつのまにか鈴虫の絵が描かれていた。
「今採った鈴虫だよ」父さんは言った。「これで夏も鈴虫の声を楽しむことができる」楽しみだねと、ぼくは答えた。

 リーン、リーン、リーン………
公開:26/01/30 00:46

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容