『猫又』

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「う~ん、むにゃむにゃ。ハッ」
「気が付いたか、猫よ」
「あ、あなたは神様。オイラは死んで……。そうだ神様、オイラは猫又になれたんですか?」
「お前が前世で徳を積んだことはよく知っておる」
「やった、それじゃ猫又に……、あれ、尻尾が一本のままだ」
「よう、初めまして、オレ」
「これからよろしくね、ボク」
「え、尻尾が二又じゃなくて、頭が三又になってる!」
「うむ、お前は良いことをたくさんしたからな。第24566代ケルベロスに任命したのじゃ」
「ケ、ケルベロスって地獄の門を守る番犬。て、言うかなんで猫のオイラが?」
「うむ、たまには猫もよいかと思っての」
「神様、お言葉ですが、オイラにとってはこの任務無意味ですよ」
「なんだと、興味がないとでもいうのか?」
「ええ、猫に小判、もとい猫に門番」
その他
公開:18/09/23 13:14

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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