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 はじめて入る居酒屋で、星と出会った。星は言った。「自分は流しをしています。一曲どうですか?」頂くことにした。
 流しは歌ってくれた。「きらきら星」を歌ってくれた。哀愁のある「きらきら星」だ。見ると、星は泣いていた。歌い終わったあと、星は言った。
「この街は、眠らないんですね。ですからなかなか、私の歌声に耳を傾けてくださる人がなく、今日久々に唄いました。拙い歌で酒をまずくしてしまい、申し訳ないです」 
 謙遜だ。よかったですよと、ハンカチを渡す。星は涙を拭う。戻ってきたハンカチは、キラキラと光っていた。綺麗だった。星が綺麗だと思ったのはいつ以来かと、そんなことを思った。
公開:26/03/13 07:01
更新:26/03/13 07:14

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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