来客用スリッパ
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どうしてこんなことになったんだろう。こんなことになるなら、上履きなんて持ち帰るんじゃなかった。ちょっとぐらい、汚れていたって構わなかったじゃないか。なんで洗いに持ち帰ったんだ!
最初、何が起こっているのかわからなかった。ただすぐに調子に乗ってしまった。担任や校長が、ぼくに頭を下げていたから。丁寧な言葉で、接してくれたから。けれど校長が案内した場所を見て、愕然とした。そこは体育館で、来賓席だった。
今日は卒業式。ぼくが来賓っ?今日卒業するぼくがっ?
周りは知らない大人ばかり。誰にも助けを求められない。
「続いて、PTA会長さま」
隣に座っていたおじさんが壇上に向かう。
(ぼくもっ?もしかしてこれ、ぼくも何か言わなきゃいけないやつっ?)
近づく緊急事態に足が震える。
サイズの合わない来客用スリッパが、ぱたぱたとぼくを嘲笑っている。
最初、何が起こっているのかわからなかった。ただすぐに調子に乗ってしまった。担任や校長が、ぼくに頭を下げていたから。丁寧な言葉で、接してくれたから。けれど校長が案内した場所を見て、愕然とした。そこは体育館で、来賓席だった。
今日は卒業式。ぼくが来賓っ?今日卒業するぼくがっ?
周りは知らない大人ばかり。誰にも助けを求められない。
「続いて、PTA会長さま」
隣に座っていたおじさんが壇上に向かう。
(ぼくもっ?もしかしてこれ、ぼくも何か言わなきゃいけないやつっ?)
近づく緊急事態に足が震える。
サイズの合わない来客用スリッパが、ぱたぱたとぼくを嘲笑っている。
公開:26/03/12 12:10
更新:26/03/12 12:22
更新:26/03/12 12:22
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき