社内コンペ
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同期採用で飲料メーカーの酒造部に配属された俺とあいつ。
互いに新しいビールを開発し、今日の社内コンペで勝った方が製品化される。
俺のビールはキレにこだわりまくった、抜けば玉散る日本刀のようなビール。
一方、あいつのはコクにこだわりまくった、マリアナ海溝なみの深みが売りだ。
社内コンペで、俺が
「ビールの本質はキレなんだよ。食事のときにビールを飲むと、その切れの良さが引き立つ。そんな事は「極々」当たり前だ。」
そう言うと、あいつも負けていない。
「ビールの本質はコクだ。ビールそのもののうまさを追求することが本義だ。ビールを飲む時に食事をするかどうかはその人が決めればいい。そんな事「極々」当たり前だろう。」
決着がなかなか着かない俺たちの激論を腕組みをして聞いていた部長が一言、言葉を発した。
「‥‥ゴクゴクか。」
その一言を聞いた俺たちは、社内コンペを放り出して、みんなで夜の街へ繰り出した。
互いに新しいビールを開発し、今日の社内コンペで勝った方が製品化される。
俺のビールはキレにこだわりまくった、抜けば玉散る日本刀のようなビール。
一方、あいつのはコクにこだわりまくった、マリアナ海溝なみの深みが売りだ。
社内コンペで、俺が
「ビールの本質はキレなんだよ。食事のときにビールを飲むと、その切れの良さが引き立つ。そんな事は「極々」当たり前だ。」
そう言うと、あいつも負けていない。
「ビールの本質はコクだ。ビールそのもののうまさを追求することが本義だ。ビールを飲む時に食事をするかどうかはその人が決めればいい。そんな事「極々」当たり前だろう。」
決着がなかなか着かない俺たちの激論を腕組みをして聞いていた部長が一言、言葉を発した。
「‥‥ゴクゴクか。」
その一言を聞いた俺たちは、社内コンペを放り出して、みんなで夜の街へ繰り出した。
その他
公開:25/11/09 18:22
更新:25/11/09 18:32
更新:25/11/09 18:32
DD4D BREWING
クラフトビール
ゴクゴク
第三弾「ラベル小説」
初めまして、イロイロアッテナと申します。
趣味で小説を書いて、たまに賞やコンテストに投稿したりしています。
少しずつ、ゆっくり投稿していきますので、拙作ですか、どうぞ、よろしくお願いします。
※noteもやってます。
アカウント名は「イロイロアッテン」です。
「イロイロアッテナ」は、すでに他の方が使用されていたため。
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