擬音の世界
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グイグイ。それは彼女の擬音だった。普段は何も無いのに、僕と話しているときだけ出てくる。擬音の見える僕にとって不思議なことではないのに、なぜか冷や汗が出てくる。「聞いてる?」と君が書いた言葉に「聞いてるよ」と返事する。今日も擬音は、耳の聞こえない僕に、世界を教えてくれる。
公開:25/11/09 09:49
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