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最近ツイてる先輩がいる。僕は先輩を宅飲みに招待し、秘訣を聞きだすことにした。
「もしかしてすごい神社に参拝してますか?」
「ん~違うね〜」ほろ酔い加減の先輩は
あっさり教えてくれた。「明日コツを伝授するよ。一番近くて広い公園に案内してくれる?」
「りょうかいです!」
翌朝、僕らは虫とり網を持って公園にでかけた。先輩は言う。
「滑り台の踊り場で網を構えて。俺が合図したら素早く網を振るんだよ」
その時は間もなくやってきた。
「今だ!」
サッと振り下ろしたら確かに手応えを感じた。僕は網を折り曲げて下まで滑り降りた。
「先輩!見えないけど、丸くて重い何かを捕まえました!」
「そいつは幸運さ。公園は通り道になっていてね。あとはそれを煮るなり焼くなりして食べるだけ。絶品だよ」
その場はお礼を述べたけど、得体の知れないものを食す勇気が僕にはなかった。閉じ込めたガラス壜は、翌朝にはすっかり軽くなっていた。
「もしかしてすごい神社に参拝してますか?」
「ん~違うね〜」ほろ酔い加減の先輩は
あっさり教えてくれた。「明日コツを伝授するよ。一番近くて広い公園に案内してくれる?」
「りょうかいです!」
翌朝、僕らは虫とり網を持って公園にでかけた。先輩は言う。
「滑り台の踊り場で網を構えて。俺が合図したら素早く網を振るんだよ」
その時は間もなくやってきた。
「今だ!」
サッと振り下ろしたら確かに手応えを感じた。僕は網を折り曲げて下まで滑り降りた。
「先輩!見えないけど、丸くて重い何かを捕まえました!」
「そいつは幸運さ。公園は通り道になっていてね。あとはそれを煮るなり焼くなりして食べるだけ。絶品だよ」
その場はお礼を述べたけど、得体の知れないものを食す勇気が僕にはなかった。閉じ込めたガラス壜は、翌朝にはすっかり軽くなっていた。
ファンタジー
公開:25/11/03 04:43
更新:25/11/03 11:03
更新:25/11/03 11:03
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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いちいおと