2018年6月20日

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「もう寝ましょうか」
「まだ、起きている」
 山頂で仲良くなった人と下山中、遭難してしまった。何度も来ている。遭難するような山ではない。この人の先導についてきたら遭難したのだ。この人はさっきから諦めて寝ようと言ってくる。
「あなたはこの山をよく存じているはずだ。なのに遭難した。私が先導したからだと、あなたは思っているでしょう。その通りです。あなたはひとりで歩けるのにいつも誰かの後ろを歩いている。今日は寝ましょう。そして起きてから、改めて考えましょう」
 目が覚めたら、車の中だった。そうだ、登山の疲れから仮眠をとったのだった。夢でも見ていたのか。いつもとは違う心地よい疲れが体に残っていた。
その他
公開:25/11/02 23:59

羊饅頭

ためにためた夢日記やチラシの裏の落書きも投稿していきます。

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