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実は忍者の末裔であることを聞かされたわたしは、密かに分身の術を練習してきた。と言っても、わたしが目指したのはただの分身じゃない。ちゃんとひとりひとりが意思を持って別行動できて、見聞きしたことはリアルタイムで共有可能なことが条件だった。苦節三年。ようやくサマになったので、朝、学校へ行く前に術を使って最大人数である三人に分かれた。
①「ヤッバ、今日の私の前髪、めちゃイケてない!?」
②「いやいや、あたしが一番でしょ!」
③「①と②、喧嘩しないでよ〜。本体が一緒なんだからみんな同じじゃーん」
本体であるわたし③は、二人をなんとかなだめて本題に入った。「ところで今日の試験、二人のどちらかに行ってほしいなぁって……」
①②「それは本体が行くべきだと思うんだよね!!」
じゃんけんか何かの勝負で決めてくれると期待したけどそんなイベントは起こらず、みんな押し付け合うことしか考えてなかった。
①「ヤッバ、今日の私の前髪、めちゃイケてない!?」
②「いやいや、あたしが一番でしょ!」
③「①と②、喧嘩しないでよ〜。本体が一緒なんだからみんな同じじゃーん」
本体であるわたし③は、二人をなんとかなだめて本題に入った。「ところで今日の試験、二人のどちらかに行ってほしいなぁって……」
①②「それは本体が行くべきだと思うんだよね!!」
じゃんけんか何かの勝負で決めてくれると期待したけどそんなイベントは起こらず、みんな押し付け合うことしか考えてなかった。
ファンタジー
公開:25/10/26 15:56
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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いちいおと