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外は雨。仕事帰りの渋滞に捕まりため息が溢れた。センターコンソールに頬杖をつきながらフロントガラスを走る雨粒流星群を目で追う。
いつも人の少ないコンビニエンスストア。軌道に乗るように寄り道した。外面の自分を洗い流すためビールを買った。
レシートは捨てた。
玄関を開けると静寂。暗い闇に誘われ靴も直さず電気もつけず、ダリの描いた時計のようにソファへ座り込んだ。どこを見ても深閑とした闇。きっとどこかにある宇宙の果てもこんな感じなのだろうか。
カシュ。
宇宙空間を切り裂くかのような一瞬のひび割れ。そこからシュワシュワと弾けては消える消失の音。
ゴク、ゴク。
真空の深淵を叩きつける原始的な響きが広がる。外面の俺を泡立つ冷気が力強く洗い流す音だ。
喉を通る爽快な刺激は彗星のように一瞬で過ぎ去り、冷たい痕跡を残していく。
内なる銀河が再起動した。
いつも人の少ないコンビニエンスストア。軌道に乗るように寄り道した。外面の自分を洗い流すためビールを買った。
レシートは捨てた。
玄関を開けると静寂。暗い闇に誘われ靴も直さず電気もつけず、ダリの描いた時計のようにソファへ座り込んだ。どこを見ても深閑とした闇。きっとどこかにある宇宙の果てもこんな感じなのだろうか。
カシュ。
宇宙空間を切り裂くかのような一瞬のひび割れ。そこからシュワシュワと弾けては消える消失の音。
ゴク、ゴク。
真空の深淵を叩きつける原始的な響きが広がる。外面の俺を泡立つ冷気が力強く洗い流す音だ。
喉を通る爽快な刺激は彗星のように一瞬で過ぎ去り、冷たい痕跡を残していく。
内なる銀河が再起動した。
その他
公開:25/10/23 00:00
ビール
コンテスト
がんばったで賞ください。
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永遠井 雷人