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家に帰ったら、アパートの扉の前に宅配ボックスが置かれていた。
色は真っ黒。大きさは座布団くらい。幼児用の椅子くらい高さがありそう。
早く家に入りたかったけどなんだか気味が悪いし、ちょっとやそっとじゃ動かないから、そのままにしてもう一度出かけることにした。
深夜に帰宅したら、宅配ボックスの上になんだか知らないヤツが座っていた。色が真っ黒だったから、同化していて、近くに行くまで気づかなかった。そいつはわたしに気づくなり言った。
「あんた、見ない顔だねえ。新入りかい?」
どうやら流れの年寄りみたいだ。目もよく見えてないようだし、毛もザラザラしている。たぶんもって二、三日の命だと悟った。ここはわたしの家だけど、嘘をついた。
「そうです。仲良くしてもらえますか?」
「あぁ、いいとも。隣においで」
「はい、ありがとうございます」
横に腰を下ろしたわたしは、感謝を込めて毛づくろいした。
色は真っ黒。大きさは座布団くらい。幼児用の椅子くらい高さがありそう。
早く家に入りたかったけどなんだか気味が悪いし、ちょっとやそっとじゃ動かないから、そのままにしてもう一度出かけることにした。
深夜に帰宅したら、宅配ボックスの上になんだか知らないヤツが座っていた。色が真っ黒だったから、同化していて、近くに行くまで気づかなかった。そいつはわたしに気づくなり言った。
「あんた、見ない顔だねえ。新入りかい?」
どうやら流れの年寄りみたいだ。目もよく見えてないようだし、毛もザラザラしている。たぶんもって二、三日の命だと悟った。ここはわたしの家だけど、嘘をついた。
「そうです。仲良くしてもらえますか?」
「あぁ、いいとも。隣においで」
「はい、ありがとうございます」
横に腰を下ろしたわたしは、感謝を込めて毛づくろいした。
その他
公開:25/10/25 16:30
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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いちいおと