教育のプロ

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 音楽の授業があった。先生が言った。「みんな、それぞれ好きな楽器を弾いてみましょう」音楽室に様々な楽器が並べられた。ギターを手に取るクラスメイトがいた。木琴のばちを手に取るクラスメイトがいた。僕は迷った末、人間の頭蓋骨を手に取った。叩いて音を出すのだ。先生のピアノの伴奏に合わせて頭蓋骨を叩く。軽やかな音がした。演奏はとても楽しかった。授業が終わった後、先生に話しかけられた。「実はあれは、私の夫の骨なのよ」「さすが教育のプロだな」と僕は思った。
ホラー
公開:25/10/20 19:22

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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