紙上の空論

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「私たち、もう終わりにしましょう」
 男のもとに一通のメールが届いた。男にとっては晴天の霹靂であったが、女からすれば当然のなりゆきであった。女はもう、男の言動を信用できなくなっている。口先だけの男。つまりはそういうことだった。
 案の定、男は何通ものメールを返してきた。驚きと困惑が文面に表れていたが、解決する意思は感じられない。そして今まで通り、最終的に二人の未来まで語りだしたが、女には何も響かなかった。
その他
公開:25/10/16 03:40

よたろー

なまけ癖を克服するために、毎日物語を投稿しています。読んでいただけたら幸いです。

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