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イヤな気分になると誰もいないところに行ってバッグをそっと開ける。ポケットに潜ませたバクにぜんぶ食べてもらえるからだ。
「さっきのやり取り聞いてた? リエ先輩っていつもわたしに残業押しつけるんだから」
バクは目を細めてシシシと笑い、うれしそうに言う。
「うまそうな匂いだなぁ。もう食べていい?」
「もちろんよ」
快諾すると、バクは信じられないくらい膨らんでわたしの頭をガブリと噛む。猫に甘噛みされたくらいの衝撃はあるけど痛みはない。
バクはゲップをして元の大きさに縮んだ。
「ついでに佐藤とかいう男の告白も食ってやったぞ」
「えっ?」
「おまえ、返事に困っていたもんなぁ」
違う、そういう意味じゃないと答えようとしたけど、次の瞬間にはなんの話をしていたのか忘れてしまった。
「まぁいっか。さて、残業がんばるぞ♪」
「さっきのやり取り聞いてた? リエ先輩っていつもわたしに残業押しつけるんだから」
バクは目を細めてシシシと笑い、うれしそうに言う。
「うまそうな匂いだなぁ。もう食べていい?」
「もちろんよ」
快諾すると、バクは信じられないくらい膨らんでわたしの頭をガブリと噛む。猫に甘噛みされたくらいの衝撃はあるけど痛みはない。
バクはゲップをして元の大きさに縮んだ。
「ついでに佐藤とかいう男の告白も食ってやったぞ」
「えっ?」
「おまえ、返事に困っていたもんなぁ」
違う、そういう意味じゃないと答えようとしたけど、次の瞬間にはなんの話をしていたのか忘れてしまった。
「まぁいっか。さて、残業がんばるぞ♪」
ファンタジー
公開:25/10/13 13:21
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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