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キノコ採りに山に入った若い夫婦は道に迷ってしまった。
「何やってるの!」
夫が沼の水を飲んでいるのを見た妻が叫んだ。夫は嬉しそうに言った。「これ、ビールだよ」
沼からはボコッ、ボコッと音がして琥珀色の液体が湧いている。木漏れ日を浴び、その琥珀色はキラキラ輝いていた。沼の水を飲むなんて不衛生だと妻は思ったが、夫は満面の笑みで「プハーッ、きみも飲みなよ」と言う。妻は沼の水を手ですくい、舐めてみた。「あ、本当だ」妻もグビグビ飲み始めた。やがて夜の帳が降りても、二人は沼のビールを飲んでは笑い合い、家へ帰ることなどすっかり忘れた。沼のビールをたらふく飲み、寝入った。朝日で目覚めると、二人は濡れ落ち葉に横たわっていた。自分たちがどこにいるかも分からず、どこから来たのかも、もう思い出せなかった。
その後、沼の付近では、琥珀色の、人間によく似た動物二頭がプハーッと吠えながら走る姿が目撃されたそうな。
「何やってるの!」
夫が沼の水を飲んでいるのを見た妻が叫んだ。夫は嬉しそうに言った。「これ、ビールだよ」
沼からはボコッ、ボコッと音がして琥珀色の液体が湧いている。木漏れ日を浴び、その琥珀色はキラキラ輝いていた。沼の水を飲むなんて不衛生だと妻は思ったが、夫は満面の笑みで「プハーッ、きみも飲みなよ」と言う。妻は沼の水を手ですくい、舐めてみた。「あ、本当だ」妻もグビグビ飲み始めた。やがて夜の帳が降りても、二人は沼のビールを飲んでは笑い合い、家へ帰ることなどすっかり忘れた。沼のビールをたらふく飲み、寝入った。朝日で目覚めると、二人は濡れ落ち葉に横たわっていた。自分たちがどこにいるかも分からず、どこから来たのかも、もう思い出せなかった。
その後、沼の付近では、琥珀色の、人間によく似た動物二頭がプハーッと吠えながら走る姿が目撃されたそうな。
ホラー
公開:25/10/10 08:26
更新:25/10/12 00:00
更新:25/10/12 00:00
2023年10月から参加しています。作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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