アマミノビール

「喜界島の酒にはアマミがある！」
そんな上手いキャッチフレーズに誘われ、奄美大島へとやってきた。
甘みのある酒と言えば黒糖で作った焼酎。サトウキビで作ったラム酒。この二つくらいと思っていたが、温州ミカンで作ったビールも上品な甘酸っぱさが飲む人を虜にする。
完熟ミカンを頬張った時のようなジューシーさと香りがたまらない。
普通、ビールと言えば夏のイメージがあるが、みかんビールは冬、こたつでぬくぬくしながらゴクリと飲みたい。
そう思うのは、みかんは英語でマンダリンオレンジ。その皮を使用して作られるが故に酒飲みの間で「まったりオレンジビール（マンダリンオレンジピール）」という愛称があるからだそうだ。どおりで家飲み用に欲しいわけだ。
もっと手軽に手に入ったらな…と言うと苦い顔をされた。
喜界島にしかない在来種のみかんを使用している上、その作り方は企業秘密。
喜界仕掛けなんでね、とだけ教えてもらった。