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商店街を歩いていたら『閉点セール中』と書かれた立て看板を見つけた。客の姿はなく商品が並べられている様子もない。きっとこれから荷物が搬入されるのだろう。その前に看板の誤字を指摘してやろうと考え戸を押してなかへ入った。すると顔の青白いひょろりとした男が姿を現した。
「お客さま、恐れ入りますがまだ準備中となっております」
「ええ知ってますよ。私は看板の字が間違っていると知らせに来ただけです」
「看板の字ですか?」
「本来なら店という字を使うべきところ文章の点を打つつまり点という字になっています」
店員はふいに薄笑いを浮かべて答えた。
「お客さま、それは間違いではございません。こちらで売っているものは、点なのですから。ちょうど入荷されたようですね」
外に目をやると業者が大量の『、』が入った袋を運んできていた。
「もう手遅れですが、お客さまの『、』は今後使えなくなります。あしからずご了承ください
「お客さま、恐れ入りますがまだ準備中となっております」
「ええ知ってますよ。私は看板の字が間違っていると知らせに来ただけです」
「看板の字ですか?」
「本来なら店という字を使うべきところ文章の点を打つつまり点という字になっています」
店員はふいに薄笑いを浮かべて答えた。
「お客さま、それは間違いではございません。こちらで売っているものは、点なのですから。ちょうど入荷されたようですね」
外に目をやると業者が大量の『、』が入った袋を運んできていた。
「もう手遅れですが、お客さまの『、』は今後使えなくなります。あしからずご了承ください
ファンタジー
公開:25/10/05 08:25
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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