それが正義であるかのような

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 夜中、ふいに目がさめ、ふうと吐いた息に感じる自由とさびしさ。窓の外に聞こえる物音は、名前も知らない誰かが買った自販機での音。遠く、かすかに聞こえるサイレンは、近づいているのか、遠ざかっているのか、判然としなくてつかめない。

 そうあることがアタリマエであるかのように、ネットの世界に場所を移してみる。

  ジミントウはなくなっても
  ニッポンはなくならないでください

 叫びなのか、お遊び半分なのか、これも時代というものか、ちょっぴりゲンナリ。

 名前を知らない、けれど、どこかで見たことがあるような、わたしにとってはその程度のアイドルが、グループから卒業する。そろそろわたしも卒業するかなあと、ふと思い、いったい、何を卒業するのかと。

 何を卒業したいのか
 何から卒業したいのか

 ネットの海のなかにも、枕元に積まれている文庫本のなかにも、その答えはない。










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青春
公開:25/09/28 21:59

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