0
3
会社内のエスカレーターでは、定時ごとに健康チェックが行われている。出勤時、昼食後、午後3時になんらかの体調不良があれば、自動で出口までのルートに流され、退勤を促される。しかし元気がない時は別だ。必ずハッスル加工室に送られる。
「ヤマさん、少しミスしたからって気にするなよ。あからさまにがっかりしてると大変なことになるぞ!」と先輩に予言されたが、本当にそのとおりになった。いま僕は、噂のハッスル加工室に運ばれてしまったのだ。
「あぁ嫌だな。なんでこんなことに……」
ひとり座らされた小部屋は真っ暗でとにかく気味が悪い。おまけにさっきからずっとどこかで聞いたことのある陽気なサンバ曲が流れている。
元気なんか出るはずないだろう、と思っていたが、小一時間もすると体が勝手にリズムを刻み始め、掛け声も板についてきた。気付いたら暗い小部屋から排出され、エスカレーターに乗せられていた。
「ヤマさん、少しミスしたからって気にするなよ。あからさまにがっかりしてると大変なことになるぞ!」と先輩に予言されたが、本当にそのとおりになった。いま僕は、噂のハッスル加工室に運ばれてしまったのだ。
「あぁ嫌だな。なんでこんなことに……」
ひとり座らされた小部屋は真っ暗でとにかく気味が悪い。おまけにさっきからずっとどこかで聞いたことのある陽気なサンバ曲が流れている。
元気なんか出るはずないだろう、と思っていたが、小一時間もすると体が勝手にリズムを刻み始め、掛け声も板についてきた。気付いたら暗い小部屋から排出され、エスカレーターに乗せられていた。
その他
公開:25/09/22 15:23
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます