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創業三十年になる寿司屋『ひなびた』は、ランチ営業を始めたことにより、昼時は余計に忙しくなった。仕事を終えた2人の職人は、駅までの帰り道を歩きながら愚痴をこぼした。
「東口に新しくできた回転寿司チェーンの給与、俺たちより三万多いんだぜ」
「マジか」
「上の子が塾行きたいって言ってるんだよ。転職すっかな」
「その前に1回、直談判してみようよ。ケチな大将でも2人とも辞められたら困るだろ」
「あの頑固オヤジが応じてくれると思うか?まぁ、玉砕覚悟で話してみてもいいが」
翌日の夕方、2人は一致団結して大将に掛け合った。意外にも大将はすんなり応じてこう言った。
「向こうが3万多いならこっちは5万プラスだ。目先の利益ばかり追っていたらうちの大黒柱を失うことになるからな」
これからも頼んだぞ、と言われた2人の職人は、勝手な思い込みで大将をけなしたことを恥じた。店の人気はさらに上昇した。
「東口に新しくできた回転寿司チェーンの給与、俺たちより三万多いんだぜ」
「マジか」
「上の子が塾行きたいって言ってるんだよ。転職すっかな」
「その前に1回、直談判してみようよ。ケチな大将でも2人とも辞められたら困るだろ」
「あの頑固オヤジが応じてくれると思うか?まぁ、玉砕覚悟で話してみてもいいが」
翌日の夕方、2人は一致団結して大将に掛け合った。意外にも大将はすんなり応じてこう言った。
「向こうが3万多いならこっちは5万プラスだ。目先の利益ばかり追っていたらうちの大黒柱を失うことになるからな」
これからも頼んだぞ、と言われた2人の職人は、勝手な思い込みで大将をけなしたことを恥じた。店の人気はさらに上昇した。
その他
公開:25/09/08 11:24
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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