私は地球の極地を見た

私は地球の極地を見た。

青が見える。海の青であった。色の濃淡や明度が異なる幾つのもの海が無限に連なり、やがてそれは球体と成る。果たして人類はここを超えてきたのだろう。

丘に並ぶのは機械、機械、機械。一体何のためか。人の姿は見えない。営みを放棄した人類の成れの果てか。

人が並び、森の中で列を成して歩く。自由に動き回るのは子供のみ。本物さながらの玩具の銃を手に。立派に建てられた遊具施設には目もくれない。大人は歩く。先頭には本物の銃を持った男。その男の顔を私は見たことがなかったか。私は反逆者になれるのか。

さあ、地球に未練はあるか。