太陽は答をくれない

できたらいいなあ
そんなことを思っていた
高校生のとき

持ってなかったし
やったこともなかった
やれる自信もなかった

そもそも
なんで
だったんだろう

青春の象徴
みたいに
見えたのだろうか

まあ
とにかく
ナゾではある

つきつめて
そのナゾを
解こうとは思わない

ちょっと無理かなあと
でも興味は
あるかなあと

ひとまずは
背が高くなるまで
待ってみるかなあ

結局
背が伸びることは
なかった

大人になったら
たいがいのことは
自然とできるようになると思っていた

どうやら
そうではないらしい
おくればせながら知る

程度の差はあるにしても
努力しないとダメらしい
いまさらながら知る

努力していれば
いまよりすこしは
背が高くなっていたのかなあ

空を見つめてみるのだけれど
太陽は
答えてくれない

太陽は
答をくれないんだ
この年にして
そのことを知る




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