夏の思い出

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シャツも、短パンも、靴までも汗でぐしょぐしょになった、わたしの夏の思い出
ぐしょぐしょは覚えていて、ああ靴もぐしょぐしょだあと足元を見たとき、あごから汗が滴って、こんなにぐしょぐしょなのに夏も悪くないよなあと思えたのは、いつだったかの夏の思い出

ぐしょぐしょになったことは覚えていても、それがなんのときだったのか、なにも覚えていない不思議
あれは本当に起こった出来事だったかと思ったのは何度もあるけれど、思い出というのは得てしてそんなものなのかもしれないと思えるようになったのはわたしの成長か、それを成長といっていいのかどうか

ぐしょぐしょになったあと、着替えてから、きゃっきゃ言いつつ何人かと一緒に夏祭りに行って、きゃっきゃ言いつつラムネでからだをうるおして、焼きそばをたべ、きゃっきゃ言って、その帰りに告白されちゃって
それらは、わたしに訪れることのなかった夏の思い出










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青春
公開:25/08/30 11:40

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