うしろすがた

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ぼくはそのうしろすがたが好きだ

いつからだろう、その背中を追いかけている

前を向いてるその顔は ぼくからはその表情を計り知ることはできない

笑ってるのか 泣いてるのか 

その背中は決して振り返らない

前を向いたまま 振り返らずに進んでいる

どこに向かって進んでるのかなんて知らない

ただただ 前へと進んでる

どんな困難があっても前を向いているその背中に

きっとぼくはその背中に憧れてる

いつかぼくもその背中を手に入れたいと…

だけど気づいたんだ

いつまでもそれじゃいけないってことに

憧れてるだけじゃダメってことに

憧れて追いかけてたからこそ気づけた

きっと、追いかけて、追いついて、追い越さなきゃいけないってことに

その背中を追い越した時、初めてその顔が見えるんだ

きっとその表情は笑ってるんだ

ぼくが追い越したことに、満足そうに笑ってるんだ…
その他
公開:25/08/26 19:10

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくて書いてます

下記リンク先でこちらの作品含む活動を始めました
恋愛小説が多いですけど興味がありましたら覗いてみてください!
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