若返ったよしこ店主

私はお好み焼き屋の常連客。男性店員Tと、沢山注文すると喜ぶよしこ店主の2人が営むこの店が好きだ。そのお店が3週間の夏休み休暇。私からしたらお好み焼きロスが続く修行のような夏休みだ。
夏休み明け。お店は相変わらずの大盛況。いつもと違うのは、高校生くらいの若い女の子が働いているのだ。

私：アルバイトの女の子を入れたんだね
T：よしこ店主っす
私：え？

そう、よしこ店主が若返ったのだ。

私：よしこさん？
女の子：はいっ！

えー‥うそぉ？と思いつつ、

私：じゃあ肉玉そば！
女の子：(ほぼ聞こえない声で)‥っす
私：イカの塩辛追加で
女の子：(小声で)はい
私：き、今日はトッピングと檸檬サワーもつけてほしいなぁ
女の子：(大きな声で)ありがとうございます♪

うん。いつものよしこ店主だ。肌艶がよく高校生にしか見えないよしこ店主を見ていると、私自身にも夏休みは必要だなと改めて思うのだった。