被害暴走

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ある日、山村に銀色の宇宙船が墜落し、中から異形の宇宙人が現れた。
驚いた村人たちは宇宙人を縛り、土蔵に閉じ込めた。
村では侵略者か客人かと議論が紛糾し、様子を見る事にした。
宇宙人を気味悪がる大人たちに対し、子供たちは好奇心から話しかけ、やがて心を通わせた。

そんな中、一人の少年が「宇宙船を見たい」と言った。
宇宙人は身振り手振りで「ここを出たい」を訴え、それを理解した子供たちは脱走計画を立てた。
ある夜、子供たちは宇宙人を解放し、宇宙船へと急いだ。
宇宙船に着くと宇宙人は船を修理し、起動に成功した。
しかし、宇宙船は脱走に気づいた大人たちに取り囲まれていた。
宇宙人は子供たちを守るため船外へと飛び出しハッチを閉じ、敵意がないと訴えたが、恐怖に駆られた村人の銃弾に倒れた。
死の間際、宇宙人は緊急ボタンを押した。
そして、浮上した宇宙船は大人たちを焼き尽くし、村には子供たちだけが残された。
SF
公開:25/08/18 12:48

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