長い
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公園の公衆トイレの個室に入って用を足していた。コンコン。ドアがノックされた。「入ってます」俺は答えた。しばらくして、再び、コンコン、ドアがノックされた。「入ってます」それからドアは何度かノックされた。そのたびに俺は「入ってます」と答え続けた。やがてノックの音がしなくなった。あきらめたかな。俺はトイレの水を流し、個室の外に出た。するとドアの目の前に、一基の墓石が立っていた。俺のトイレが長すぎて、死んでしまったらしい。
ホラー
公開:25/08/13 17:37
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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