ギャップと真実

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愛子は言う。「あんたのために、言っている。」

真は根っからの女好きだ。
女性をすぐ褒める。
でも、ただの褒めグセである。

愛子は言う。「女性を褒めすぎるとセクハラと言われるよ。そんな時代。」

真は女性の笑顔が好きである。
だから、女性が笑うと笑顔を無性に褒めたくなる。

ムッとしている女性を笑わせたくて、バカをする。

その女性が笑うと好きになる。

心底、女性を喜ばせたいのだ。

愛子は言う。「私って腹黒いよ。」
愛子は酒乱だ。無敵の仮面を被って生きている。

彼女の中では、酔っ払った自分がしたことだから、何も悪いとは思っていない。だから、無敵だ。

でも、素の愛子は大人しく控えめだ。

仮面を被った愛子は酒の力で強くなる。

ギャップは悪く見えていたものが、良く見えた時、好印象に変わる。

真実は自分がこうありたいと思えば、悪でも善でも、真実に変わる。

世の中はそう出来ている。
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公開:25/08/13 16:39

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