橋までの距離

0
1

寒い早朝に河原で酒盛りをやってる若者たちは
裸の上半身を謎で着飾る
俺たちを見ろとのアピールに
あえて逆方向を見やる

わたしの後頭部に若者たちの乾いたざわめきが
やけに虚しい

遠くには山々が青く霞み
そこに山があるから登るのだと思ったことのないわたしにとって
それらは単なる背景だ

すれ違ったちいさい茶色い犬がついてくる
わたしは立ちどまらなくって

犬が怖いのでも嫌いなのでもない
頼られたくない
何ものにも

女の腐ったの
と担任の先生から言われた小学五年のとき
でもときとして
できるよ
と言ってくるその担任の先生

大人って都合いいなあ

先生って都合いいなあに変わっていく

何を期待していたんだろう
このわたしに

いまわたしは自分の人生のどのあたりかな

視線の先に見える川にかかる橋までは
まだ遠い












.
その他
公開:26/01/28 05:15
更新:26/01/28 05:16

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容