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一日が早過ぎると嘆く村民が多く、村議会では一日を48時間に決定した。
太陽は東から昇り星の運行も変わらないが、時計の針のみが変わった。
老人の歩みに合わせ、ためらいがちにゆっくり進み、一日に二回陽が昇り沈む村となった。
喜んだのは、村役場の勤め人だった。
自由な時間が増えるぞと、ところが村長は気づいた。一日は倍だから、働く時間も倍にすると。
仕事は終わらず、勤務時間だけが倍になり眠りは家で一度だけ、目覚めもスッキリしない。
一方、畑に出る老人たちは違った。土を耕し疲れれば勝手に腰を下ろし昔話を始める。
沈む夕日を二度眺めては、今日も有意義だったと笑った。時間は追うものではなく、腰掛けるものだった。
でも一日が伸びても、寿命は伸びなかった。
人の生は分量ではなく使い方で量られ、変わったのは人生の重さだった。
時間を増やしても、それを背負う者と、味わう者がいる事だけが、静かに露わになった。
太陽は東から昇り星の運行も変わらないが、時計の針のみが変わった。
老人の歩みに合わせ、ためらいがちにゆっくり進み、一日に二回陽が昇り沈む村となった。
喜んだのは、村役場の勤め人だった。
自由な時間が増えるぞと、ところが村長は気づいた。一日は倍だから、働く時間も倍にすると。
仕事は終わらず、勤務時間だけが倍になり眠りは家で一度だけ、目覚めもスッキリしない。
一方、畑に出る老人たちは違った。土を耕し疲れれば勝手に腰を下ろし昔話を始める。
沈む夕日を二度眺めては、今日も有意義だったと笑った。時間は追うものではなく、腰掛けるものだった。
でも一日が伸びても、寿命は伸びなかった。
人の生は分量ではなく使い方で量られ、変わったのは人生の重さだった。
時間を増やしても、それを背負う者と、味わう者がいる事だけが、静かに露わになった。
ファンタジー
公開:26/01/21 14:47
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gonsuke