図書館の雪女

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 図書館には色々な部屋がある。学生用の勉強部屋やイベント用の貸し出し部屋など。
 その中には、子どもを預けられる部屋がある。でも、ここのは少し特殊だ。
『雪女の子ども預かり所』
 名前だけ聞くと躊躇してしまう人が多いが、一度使うと子供からのリクエストが止まらない。
 その理由は、毎日雪遊びができるからだ。
 白雪の降り積もった部屋には、雅な雪女がひとり、子どもたちの面倒を楽しそうに見ている。
 またひとり利用者が訪れた。見た目からして高校生の男子ということがわかる。
 いつもは幼い妹を連れてくるはずが、今日はいない。雪女は「はて?」と首を傾げる。
「雪女さん! 今度、僕とデートに行ってくれませんか!!」
 それを聞いた彼女の顔はりんごのように赤くなり、部屋の雪がいっせいに溶けてしまった。
 突然なくなった雪に子どもたちからブーイングの嵐。
 あたふたしている雪女を見て、少年は優しく笑った。
ファンタジー
公開:26/01/20 12:58
三題噺 白雪 図書館 聞く

猫目ちゅん

のんびり屋さんです。よろしくお願いします。日常を書くのが好きです。ファンタジーも好きです。思いついたものならなんでも好きかもしれません。たまにタイトル裏のイラストも描きます。

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