お如雨様
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道端に捨てられていたブリキのジョウロ。可哀そうに思った老夫婦は、それを我が子のように家に迎え、ピカピカに磨き上げた。
すると翌朝、ジョウロは美しいお嬢さんの姿に変わっていた。
「何かお役に立ちたいですわ」。そう言う彼女に、二人は畑のカラス除けをお願いすることにした。
畑に吊るされる彼女は、その輝きと「ごきげんよう、カラス様。どうか畑を荒らさないでいただけますか?」というお上品な言葉遣いで、見事に害獣を追い払ってくれた。
おかげでその年は大豊作。これに喜んだ老夫婦は、翌年も、その翌年も、感謝を込めて彼女を磨き続けた。
そんな彼女が消えたのは、四年目の春だった。
磨きすぎで鉄が剥き出しになったブリキの身体は、春雨に濡れて、錆びて朽ちてしまったのだ。老夫婦は深く嘆いた。
以来、その村では畑を守る案山子に、ブリキで出来たドレスを着せるようになったそうな。
すると翌朝、ジョウロは美しいお嬢さんの姿に変わっていた。
「何かお役に立ちたいですわ」。そう言う彼女に、二人は畑のカラス除けをお願いすることにした。
畑に吊るされる彼女は、その輝きと「ごきげんよう、カラス様。どうか畑を荒らさないでいただけますか?」というお上品な言葉遣いで、見事に害獣を追い払ってくれた。
おかげでその年は大豊作。これに喜んだ老夫婦は、翌年も、その翌年も、感謝を込めて彼女を磨き続けた。
そんな彼女が消えたのは、四年目の春だった。
磨きすぎで鉄が剥き出しになったブリキの身体は、春雨に濡れて、錆びて朽ちてしまったのだ。老夫婦は深く嘆いた。
以来、その村では畑を守る案山子に、ブリキで出来たドレスを着せるようになったそうな。
ファンタジー
公開:26/01/17 21:00
最近ショートショートを始めた修行中のド素人です。
基本的にnoteにて投稿しております。
一部フォーマットのあったものをこちらでも投稿させて頂きたいです。
note→https://note.com/great_heron1630
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