空いている側

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同居人は帰省した。
鍵の音が消えたあと、家は少しだけ広くなった。

一人の夜は自由で、
独身貴族という言葉が、冗談みたいに頭に浮かんだ。

ただ、静かすぎる。

普段はつけないテレビをつけ、
意味もなく音だけを流した。

夜中、ふと目が覚めた。
寝返りを打とうとして、
無意識に、ベッドの片側を避けている自分に気づいた。

そこに誰かがいた感覚は、
もう確認する必要がなかった。

重さも、息遣いもない。
それでも、空気は最初から
そう配置されていたように思えた。

ベッドは、片側だけが空いている。
それを「空いている」と呼ぶ側が、
こちらになっただけだ。
その他
公開:26/01/27 07:00

問い屋

その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
問いの続きを、ここにまとめています。

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