過去の手紙

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『姉さんの幸せが何よりも嬉しいです!』晴子は弟からの手紙の言葉を想い出した。

「300万の慰謝料を請求された。俺は何も悪くないんだ!」
晴子の弟は言った。
晴子は必死で弁護士を探した。

弁護士に言われた。「弟さんにどんな事情があるにせよ、『払います。』と弟さんが書面にサインしたのだから、訴えられたら負けますよ。」

「そんな現実、間違ってる!」晴子は言った。

裁判になった。
晴子は一人の弁護士を見つけた。素朴で誠実そうなのが印象的だった。
「答弁書の指南をしますので、」、弟さんが御自分で裁判に臨むのはどうですか?」高田弁護士はそう言った。

弟には文才があった。淡々と自分の主張を続けた。
相手は30万の和解提案をしてきた。

強い主張をした側が相手を根負けさせたら、事実が嘘でも、事実として認識されるのがこの世界。

だけれども、諦めなければ負けではないのもこの世界の真実。
その他
公開:26/01/13 17:19

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