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その森には、
毎日、よみきかせの時間がある。
子どもたちは
円になって座る。
真ん中には先生が立つ。
先生は言う。
「静かに聞きましょう」
「いいお話には、拍手です」
話し手は、
いつも同じ人だった。
同じ声で、
同じ調子で、
少しだけ違う話をする。
拍手は多い。
先生はうなずく。
「人気がありますね」
ある日、
知らない話し手が来た。
声は小さく、
話はすぐ終わった。
拍手は、
まばらだった。
先生は少し困った顔で言う。
「今日はここまでにしましょう」
次の日、
その人はいなかった。
森の掲示に、
新しい札が出る。
《選定:問題なし》
先生は言う。
「みんなの反応を見て決めました」
子どもたちは
自分の手を見る。
拍手をした手だ。
よみきかせは、
また始まる。
同じ声で。
同じ速さで。
静かなことが、
正しいと
教えられていたから。
毎日、よみきかせの時間がある。
子どもたちは
円になって座る。
真ん中には先生が立つ。
先生は言う。
「静かに聞きましょう」
「いいお話には、拍手です」
話し手は、
いつも同じ人だった。
同じ声で、
同じ調子で、
少しだけ違う話をする。
拍手は多い。
先生はうなずく。
「人気がありますね」
ある日、
知らない話し手が来た。
声は小さく、
話はすぐ終わった。
拍手は、
まばらだった。
先生は少し困った顔で言う。
「今日はここまでにしましょう」
次の日、
その人はいなかった。
森の掲示に、
新しい札が出る。
《選定:問題なし》
先生は言う。
「みんなの反応を見て決めました」
子どもたちは
自分の手を見る。
拍手をした手だ。
よみきかせは、
また始まる。
同じ声で。
同じ速さで。
静かなことが、
正しいと
教えられていたから。
ファンタジー
公開:26/01/13 05:58
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