歯ボタン

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近所に新しい歯医者ができたので、虫歯がないかみてもらった。
結果は問題なかったが、先生が独自開発した歯ボタンを勧められた。
見た目はまさに洋服のボタンそのもの。限りなく歯の色に近いものを上下の犬歯に貼り付け、後はスマートフォンに入れたアプリと連携させるそうだ。
「この歯ボタンは、食べるものによって、歯に補助機能を持たせることが可能なんです。私の歯ボタンで実演いたしますね」
先生はアプリの【ハード肉モード】を押す。
ジャキーン!
なんということだろう。小さな歯ボタンから、信じられないほど鋭い刃が現れた。
先生は言う。
「こうすることで固い肉も楽々と……痛っ!」
どうやら歯ボタンの刃で唇を負傷したらしい。しかもアプリが不具合を起こして、収納できなくなってしまった。
わたしは丁重にお断りし、帰途に着いた。
ファンタジー
公開:26/01/11 12:00

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやChatGPTを使っています。

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