火星開発株式会社

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20XX年、テラフォーミングされてから数年が経った火星で、小さな会社が産声を上げた。
その名も「火星開発株式会社」。

社長の理想を実現するため、今日も会議が行われていた。
議題は「火星に移住したくなる、魅力的な施設について」。
「『無重力遊園地』なんてどうだ?目玉は浮遊ジェットコースターだ!」
鼻息荒く切り出す社長に、社員たちは呆れ顔だ。
「ウチの会社の技術力じゃ無理がありますよ」
「それなら『火星初の天然温泉』はどうだ!?地面を掘って火星の貴重な温泉を掘り出すんだ!」
「予算的に無理ですね」
「何だお前たちは!無理無理ばっかり言いおって!」
社長は地団太を踏むと、隅の席で黙々と議事録を取っていた新米社員に目を向けた。
「君!君は何か意見はないのかね!?」
社長に詰め寄られた新米社員は、少し考え込んだ後、ぽつりと答えた。
「コンビニっすかね。昨日歯ブラシ切らして困ったんで」
SF
公開:26/01/09 21:00

ととまとまと( 東京 )

文章を書く練習をしています。

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