秋刀魚の味覚

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 私が書く「夫婦モノ」「家族モノ」での良人はたいてい亭主関白だ。私は極めて私小説的なものを書くので完全なフィクションは不得手だ。たまに異世界ファンタジーを書くこともある。が、想像力が乏しいのでどうしても若い感性には負けてしまうところがある。まったく純文学で扱われてこなかった社会問題をテーマに書いたものもある。それは最終選考を突破したが大賞には届かなかった。結果発表が掲載されている雑誌を購入してすぐに見たが、すぐに放り投げた。自分の作品が最先端だと思っていたが、大枠で見れば同様と分類されてもよい作品があった。つまり、よくないということだ。大賞作品は書き出しを見て読むのをやめた。世界観の設定からして斬新だった。筆致も見事なもので私のように枯れた文章ではなく瑞々しさが伝わるものだった。もう若者と競り合おうとは思わない。私は私にできる範囲のことを粛々と、風景のようにやっていく。
その他
公開:26/01/09 22:53

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