黒い土壌ep2

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 太郎はまだ身体が小さく肌も白に近いころ、父を踏みにじり、さらに母にも同様の仕打ちをして平然と去って行く涼夏の後ろ姿を見た。それはひと月前の夜、縁側でのことだった。彼はその憎しみから当初は正々堂々と縁側からの侵入を試みたが隙間がなかった。日本家屋にしては、佐古邸は堅牢で彼は涼夏が勝手口から出るのを見計らって屋内に侵入した。当初の計画では涼夏の目潰しをもくろんだが不可能だと判断し、踏みつける選択をした。決行は夜間に涼夏が勝手口から離れに向かう時だ。
ファンタジー
公開:26/01/09 09:58

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